モラハラやネット経由の愚痴が減らない理由。
目の前の情報や、他者の行動が「理解できない」「納得できない」と感じた瞬間、
人の中では“秩序”が崩れます。
それが「コントロールできない不安」の始まり。
人は不安を嫌う生き物です。
理解できない状況を前にしたとき、私たちは「何とか整えよう」とします。
💣 ② トリガー(心理的反応)
不安を処理しようとして、心が次の4つの心理を起動させます👇
社会的比較
→ 他人と比べて安心したり、優位を取り戻そうとする
→ 「あの人より自分はマシ」「できないのはあっち」
同調圧力
→ 周囲に合わせて“正しい側”に立とうとする
→ 「みんな言ってる」「空気を乱してるのはあの人」
規範意識
→ 「こうあるべき」を破る人を見て正義感が働く
→ 「非常識だ」「注意しなきゃ」
承認欲求
→ 自分の考えを認めてほしい
→ 「私はちゃんと見てる」「私は正しい」
⚡ ③ 結果(行動の表出)
これらの心理が行動へと変換されます。
職場・家庭では → モラハラ的発言・支配的態度
SNSでは → 愚痴投稿・批判コメント・炎上参加
「文句を言う」という行為の裏側には、
実は“自己防衛”が隠れています。
🧠 一方的な怒りや暴言を受けたときに起きる心理構造
① 理解不能な状況 → 認知のフリーズ
相手の怒りや言葉が筋の通らない場合、
脳は「理解不能な刺激」として処理し、思考が止まります。
= これが“むやむや”の正体。
② 立場によるストレスの違い
🏪 対面(客とスタッフなど)
客:感情をぶつける側(支配的立場)
スタッフ:立場上反論できず、沈黙で耐える側
この関係では、スタッフは「自分の中で秩序を保てない」状態になりやすく、
怒られた瞬間から心理的支配(学習性無力感)が始まります。
💻 ネット(匿名空間)
相手の顔が見えず、意図や背景もわからない。
どの言葉が本気かも不明。
そのため脳が「危険」と「安全」の判断をできず、
“無限ループの不安”を抱えやすくなります。
🌱 心構え
理不尽なことを言われたときは、
「自分が悪いのではなく、相手が理解していない」ことを思い出す。
そして、相手が理解していないことを、
“こちらが無理のない範囲で”教えてあげるようにする。
それが、自分の心を守りながら、
社会の中で秩序を取り戻す一歩になるのかもしれません。
筆者:かぴばら
投稿日:2025年10月28日 (火) 18時06分 [no.29684]
投稿日:2025年10月28日 (火) 18時06分 [no.29684]
