バローHD、2025年3月期第3四半期決算は増収減益 SM事業は好調もドラッグストア事業は減益
営業収益は6,469億66百万円で、前年同期比6.0%増となった。
一方で、営業利益は183億27百万円(同0.2%減)、経常利益は206億12百万円(同0.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は117億73百万円(同5.2%増)となった。
### **消費者の節約志向が続く中での事業戦略**
日本経済は賃上げの拡大を背景に緩やかな回復を続けるものの、円安や人手不足、自然災害の影響もあり、厳しい経営環境が続いている。
流通業界においても、物価上昇に伴う消費者の節約志向が継続しており、企業間競争が激化している。
こうした中、バローホールディングスは「コネクト2030~商品・顧客・社会を“繋ぐ”」を戦略目標とする中期3ヵ年計画を進めている。
### **スーパーマーケット事業(SM事業)の動向**
スーパーマーケット事業では、関西エリアのドミナント強化を進め、「SMバロー松原別所店」(大阪府松原市)や「八百鮮垂水駅前店」(兵庫県神戸市)などを出店した。
また、岐阜県多治見市の「SMバロー多治見店」をリニューアルし、果物のスイーツ売場を拡大するなど、販売力の強化を図った。
SM事業の営業収益は3,670億18百万円(前年同期比6.7%増)、営業利益は152億5百万円(同4.5%増)と堅調に推移した。
特に、野菜価格の高騰や鮮魚売上の伸長により、既存店売上高が前年同期比4.8%増となった。
### **ドラッグストア事業は増収減益**
ドラッグストア事業では、新規顧客獲得のため、生鮮食品の取り扱いを強化するとともに、調剤薬局の併設を進めた。
店舗数は529店舗(うち調剤取扱198店舗)となった。
営業収益は1,343億56百万円(前年同期比3.9%増)と伸びたものの、人件費や新店開設費用の増加により営業利益は31億74百万円(同21.2%減)と減益となった。
ソース:バローHD・2025年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
https://valorholdings.co.jp/wp-content/uploa...
筆者:かぴばら
投稿日:2025年02月12日 (水) 15時18分 [no.28016]
投稿日:2025年02月12日 (水) 15時18分 [no.28016]