岐阜の牛乳を飲み比べてみた。
(※飛騨牛乳さんは今回入手できなかったため、対象外です)
左から
東海牛乳(東海酪連)
関牛乳(関牛乳株式会社)
ひるがの牛乳(ひるがの高原牛乳株式会社)
◆地域性と流通の違い
我が家の地域の学校給食では、東海牛乳とひるがの牛乳のいずれかが提供されており、馴染み深い存在です。
価格的には東海牛乳のほうが若干高めの傾向があります。
東海牛乳は、東海地方の中堅スーパーでは定番として扱われていることもあり、日常的な味として親しまれています。
◆風味の違いとその背景
● 東海牛乳
風味の特徴:クセが少なく、コクがありながらも飲みやすいバランス型。
殺菌方法:一般的に130℃・2秒の超高温瞬間殺菌(UHT)が多いとされています。
脂肪分:成分無調整のため、乳脂肪分は3.6%前後。
評価:我が家では「まろやかで安心できる味」との声が多く、子どもにも飲ませやすい牛乳。
● 関牛乳
風味の特徴:「さらっとした軽さ」「自然な甘み」。あっさりしており、後味がすっきり。
殺菌方法:珍しい**低温殺菌牛乳(63℃30分など)**であることが特徴。
脂肪分:同様に成分無調整。乳脂肪分は東海牛乳と大差ないが、殺菌方法の違いで風味が異なる。
地域性:関市・美濃地方を中心に、昔から親しまれてきた牛乳。
評価:牛乳が苦手な方にも飲みやすい一方で、「やや薄く感じる」という意見もあり、我が家の子どもたちには不評でした。
● ひるがの牛乳
風味の特徴:高原の冷涼な気候が育む、コクと濃厚さ。脂肪分の存在感が強く、やや甘みも感じられる。
産地:岐阜県郡上市・ひるがの高原。
評価:「濃いのに飲みやすい」との意見が多く、家族の中でも評価は高め。
◆総評
それぞれに個性があり、殺菌温度や乳脂肪の感じ方の違いも含めて、好みが分かれるのは当然です。
あっさり系が好きなら関牛乳、濃厚系が好きならひるがの牛乳、中庸でクセのない定番なら東海牛乳。
「家庭の味」にどれが近いかで評価も変わってくると思います。
補足:牛乳の「薄い・濃い」は脂肪分だけではない
実際には、たんぱく質含有量や殺菌方法、さらには乳牛の飼育環境や飼料にも影響されます。
特に関牛乳のような低温殺菌は、風味を生かす一方で、消費者には「あっさり」や「水っぽい」と受け取られることもあります。
筆者:かぴばら
投稿日:2025年06月15日 (日) 18時32分 [no.28817]
投稿日:2025年06月15日 (日) 18時32分 [no.28817]