平和堂、2025年第3四半期純利益が22.4%増
主な要因としては、以下の取り組みが挙げられます。
#### 消費者ニーズに即した販売戦略
主力事業である食品部門において、戦略的な価格設定が奏功し売上高が増加しました。
値上げ幅が前期よりも落ち着いたことや価格訴求を強化した結果、消費者の購買意欲を喚起しました。
ただし、これにより粗利益率が低下した一方、販売費や管理費の増加を粗利益高で吸収しきれなかったため、営業利益と経常利益は小幅減少しました。
#### 新規店舗と既存店舗の活性化
平和堂グループはこの期間中に5つの新規店舗を開設しました。
これには、愛知県知多市で初出店となる「平和堂知多店」などが含まれ、地域ニーズに即した商圏開拓を進めました。
また、既存店舗の改装も積極的に行い、特にアル・プラザ茨木やアル・プラザ鶴見では大型テナントの導入や売場展開の刷新を実施しました。
これにより商圏特性に応じた品揃えとサービスの向上が実現されました。
#### 周辺事業の貢献
小売周辺事業も堅調で、新デリカセンターの稼働が順調に進み、総菜や米飯などの加工食品で収益を伸ばしました。
特に「株式会社ベストーネ」は平和堂の精肉や鮮魚売場との連携強化により、生産性向上と収益拡大を実現しました。
また、ビル管理を行う「株式会社ナショナルメンテナンス」も工事受注の増加で業績を伸ばし、周辺事業全体で営業利益が131.9%増と大きく貢献しました。
#### 外食事業の堅調な推移
外食事業では、フランチャイズ契約をしているケンタッキーフライドチキンを中心に売上高が伸びました。
特に「株式会社シー・オー・エム」は増収・増益を実現し、グループ全体の収益向上に寄与しました。
### 今後の見通し
平和堂は今後も「販売力の向上」と「生産性の向上」を柱にした経営戦略を進め、コーポレートガバナンス強化と持続可能な社会の実現に注力する方針です。
経営環境は厳しいものの、地域密着型の施策が引き続き業績を支えると期待されています。
ソース:平和堂:2025年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕
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筆者:かぴばら
投稿日:2024年12月26日 (木) 17時14分 [no.27724]
投稿日:2024年12月26日 (木) 17時14分 [no.27724]