7月6日 7:0
発行 第11755号
5月末ごろから話題になっていた「政府備蓄米」。
政府備蓄米は、米の需給や価格の安定を図るために国が備蓄しているお米です。
詳しくは農林水産省のウェブサイトでも解説されています。
令和3年産のお米が、5kgで1,980円という価格で一般向けに販売され、ネットでも店頭でも大きな注目を集めています。
筆者自身、幼少期は米農家の家庭で育ったこともあり、「実際にどんな味がするんだろう?」と興味津々。
今回、運よくその備蓄米を購入できたので、実際に食べてみることにしました。
政府備蓄米は、米の需給や価格の安定を図るために国が備蓄しているお米です。
詳しくは農林水産省のウェブサイトでも解説されています。
令和3年産のお米が、5kgで1,980円という価格で一般向けに販売され、ネットでも店頭でも大きな注目を集めています。
筆者自身、幼少期は米農家の家庭で育ったこともあり、「実際にどんな味がするんだろう?」と興味津々。
今回、運よくその備蓄米を購入できたので、実際に食べてみることにしました。
目次 (読むのに約11分)
Amazonで買いました

今回はAmazonで購入しました。
(※以下リンクにはアフィリエイト広告が含まれます)
【PR】[https://amzn.to/4nAosHg]
売り切れと再入荷を繰り返しているようで、以下のような時間帯に販売されていました。
・7月6日 11時55分~13時13分ごろまで
・7月6日 8時53分~9時25分ごろまで
・7月6日 4時8分~6時50分ごろまで
・7月5日 23時22分~7月6日2時28分ごろまで
このように、1日に何度も短時間で売り切れる人気ぶりです。
ブレンド米でした

中身は「複数原料米・国内産100%」のブレンド米でした。
令和3年産ということで、今から3年前に収穫された、いわゆる古古古米(こここまい)に該当します。
(※収穫から2年経過した米を古古米(ここまい)、3年経過した米を古古古米と呼びます)
そもそも政府備蓄米とは、自然災害や天候不順による不作といった万一の事態に備え、国が食料の安定供給のために備蓄しているお米のことです。
農林水産省では約100万トンを備蓄米として保有し、毎年計画的に新しいお米と入れ替えています。
古くなったお米から飼料用や加工用、そして今回のように一般向けに販売することで、備蓄全体の鮮度を保っているのです。
今回の販売は、その入れ替えの一環というわけですね。
そのため、お米の保存状態に合わせて複数品種をうまく調整・混合し、味や炊き上がりに配慮した商品として仕上げられているようです。

精米済みのお米ですが、筆者が普段食べている岐阜県産「ハツシモ」と比べると、少し黄味がかって見えました。

古いお米は時間の経過によって酸化や劣化が進み、見た目にもやや黄色味を帯びることがあります。
そのため、色合いに関しては新米とは異なる点が見受けられました。
さて、お米を実際に炊いてみる前に……
筆者とお米

少しだけ、筆者とお米の関わりについて紹介しておきます。
筆者は、兼業農家だった家庭で育ちました。
毎年、暑くなる前に「苗場」と呼ばれる田んぼの一角で稲の苗を育て、田植えの時期には水が張られた田んぼに田植え機で苗を植えていきます。
岐阜県産のお米といえば「ハツシモ」。
その名の通り、霜が降り始める頃、秋の深まりとともに稲刈りを行います。
ただ、最近では稲が実りきる前にJAから早めの収穫を勧められることもあり、「まだ早いのに!」と親が毎年のようにぼやいていたのを思い出します。
ちなみに、お米づくりは田んぼや苗の管理だけではありません。
地域の大きな川から安定した水を確保し、毎年水路の整備を行うことも重要な役割。
地域全体が協力しないと成り立たない、まさに共同体による営みなのです。
そんな背景があるからこそ、秋の新米を味わう瞬間は、毎年の楽しみでもありました。
備蓄米が炊きあがりました
みなさんも一度はこんな経験、ないでしょうか?

炊飯器の蓋を開けた瞬間、独特の匂いが漂ってくる――そんな体験。
一般的に、新米や精米したてのお米は、ふたを開けたときに透明感のある艶やかな炊き上がりと、ほんのり甘い香りが広がるものです。
筆者も社会人になってから、社員食堂で朝ごはんを食べる機会が多かったのですが、大型の炊飯器を開けたときに感じるあの独特の匂い。
あれは古米を長時間保温したときに発生する、独特の劣化臭だということを知りました。

では、今回の備蓄米はどうだったかというと——。
想像していたような匂いは、ほとんどありませんでした。
我が家は、炊飯器にかかれている水分目盛りより少し多めにします。
何度か意識して香りを確認してみましたが、「少しあるかな?」という程度。
鼻を近づけなければ気づかないレベルで、不快感を覚えるほどではありませんでした。
見た目も香りも、想像していた“備蓄米”のイメージよりずっと良好です。
実際に食べてみました

今回は実際に備蓄米をおにぎりにして、令和6年産のお米と食べ比べてみました。
6人で食べ比べ。
正直なところ、「言われないと全くわからない」という人が大半でした。
ただ、普段から味に敏感な家族からは「新米に比べて、ほんの少しだけ粘りが少ないかも?」という鋭い意見も出ました。
ただし、香りに敏感な人がよく嗅いでみると、「あの匂い」がほんのり感じられるといった程度でした。
なお水を多めに炊いたけど、普段食べている岐阜ハツシモより気持ち硬めなので、岐阜ハツシモを食べている人は、気持ち多めのほうがいつもの柔らかさになるようです。
次にネットでの反応も調べてみました。
一般的に備蓄米については、「安さは魅力だけど、味はやや劣る」という声が多く見受けられます。
パサつきや古米特有のにおいを指摘する意見も多い一方で、調理の工夫によって印象は大きく変わるようです。
たとえば、ぬるま湯での丁寧な研ぎ方、長めの浸水、水加減の調整などをすることで、「普通に食べられる」「思ったより美味しかった」と評価が変わるケースもあります。
Amazonで販売されている備蓄米に関しても、レビューを見ると賛否両論。
ただ、全体的には「価格を考えれば十分おいしい」「普段使いにも問題ない」とする肯定的な意見が優勢です。
調理の工夫次第で、古米臭や硬さが和らいだという報告も多く、ユーザー同士の情報共有が進んでいるのが印象的でした。
我が家の保管方法

我が家では昔から、朝炊いたご飯は、食後すぐにすべてガラスのボウルに移します。
炊飯器の保温機能は使わず、ラップをかけて冷蔵庫または常温で保存し、昼食や夕食の際に電子レンジで温め直します。
その際は食べる分だけを茶碗に移し替えて温めることで、お米のパサつきや保温臭を避けることができ、備蓄米でも美味しくいただけました。
蓄米のおすすめ活用法
古米は新米に比べて水分量が少ないため、べちゃっとしにくく、チャーハンやピラフ、カレーライスなどにすると、お米一粒一粒が立ったパラパラの仕上がりになります。
また、炊き込みご飯にするのも、調味料の味が染み込みやすくておすすめです。
ぜひ、ご家庭の定番料理で試してみてください。
まとめ
2025年7月現在、Amazonでは5kg 1,980円という価格で政府備蓄米が随時販売されています。
古米ならではの香りや食感の違いは確かにありますが、それもよく注意して確認しないと気づかない程度で、多くの人が普通に美味しく食べられるレベルです。
お米の価格が高騰している今、こうした備蓄米の存在は家計にも助かる存在です。
実際にお米作りの経験がある筆者が食べ比べてみた結果として、「ひと手間かければ十分おいしくいただける」ことがわかりました。
選択肢の一つとして、ぜひ試してみる価値はあります。
AIによるこの記事の解説
情報の網羅性スコア:95/100
- ポイント1: 政府備蓄米の制度的背景や目的、備蓄量、入れ替えの仕組みまで詳しく解説されている。
- ポイント2: 筆者自身の農家としての視点が、米の見た目や味の違いを丁寧に補足しており、読者の理解を深めている。
- ポイント3: 食べ比べや炊飯の工夫、ネットの評判、活用レシピまで実用的な内容が網羅されている。
よくある質問(FAQ)
- Q. 政府備蓄米の価格はいくら?
- A. 2025年7月時点で、5kgあたり1,980円で販売されています。
- Q. 備蓄米はどこで買える?
- A. Amazonをはじめ、不定期にオンラインや一部店舗で販売されています。
- Q. 古古古米はどんな味?
- A. 粘りや香りがやや控えめですが、調理次第で美味しく食べられます。
- Q. 備蓄米の炊き方のコツは?
- A. 長めの浸水と水多めの炊飯、ぬるま湯での丁寧な研ぎが効果的です。
- Q. どんな料理に向いている?
- A. チャーハンや炊き込みご飯など、パラっと仕上げたい料理に適しています。
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「話題の「政府備蓄米」をAmazonで買ってみた!価格、味、炊き方のコツまで徹底レポート」の記事につきまして、ご意見・フィードバックなどありましたら、お気軽にお問い合わせください。
また、全体のお問い合わせや、岐阜県にてお店のオープン情報などもお気軽に教えてください。(自薦他薦問わず)
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