2022年01月01日 (土) 07時00分 発行 第10253号

岐阜県で主流のスーパー!攻めてきているスーパーの食品はどんな所で準備されているのか確認してみました。スーパーマーケットのプロセスセンター特集

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記録最終編集:2023年05月19日 07:30
筆者:
岐阜県で主流のスーパー!攻めてきているスーパーの食品はどんな所で準備されているのか確認してみました。スーパーマーケットのプロセスセンター特集 皆さま2022年新年あけましておめでとうございます。新年一発目の記事は、ちょっと特集っぽく記事を作ってみましたので、もし、興味がありましたら、最後までご覧ください。

近年スーパーマーケットなど小売は、小売から物流へとシフトをしており、とにかくそれぞれのスーパーマーケットが自社で、プロセスセンターなどを持ち、売り場に並べることが増えてきました。



目次

  1. ご確認事項
  2. スーパー三心
  3. マックスバリュ ザ・ビッグ
  4. バロー
  5. オークワ
  6. ゲンキー
  7. ラ・ムー 大黒天物産
  8. トライアル
  9. カネスエ
  10. 小売の2極化
  11. 関係する記事一覧

ご確認事項



今回はあくまでもスーパーマーケット単独出店をしている企業さんからの調査です。

岐阜県の主流のスーパーマーケットでは、どんな所から、食材が準備され、売り場に並ぶのか、各プロセスセンターを確認してみました。

また、確認した店舗も、基本岐阜県の西濃地方周辺の店舗となりますので、東濃地方ではまた違う可能性もあります。




スーパー三心



スーパー三心の写真
(スーパー三心)

最近は新規出店が無くなってしまった、岐阜市に本部を構えるスーパーの三心さん。ディスカウントの三心とも言っていた時期がありました。

まず三心さんのやり方が、スーパーマーケットの元祖だと思います。


青果:生産者・店内
精肉:店内
鮮魚:店内
惣菜:店内・他社

と言う感じです。

意味がわかりますかね?

青果の場合は、加工をしている訳では無いので、パック詰め野菜等の場合、誰か作業をしたと言う記載が必要ないのでしょうかね?
とりあえず記載があった通り執筆していきます。


スーパー三心さんは、ほとんどが店内で、準備され、そのまま売り場に並ぶスタイルですね。
本当自分の小さい頃、これから名前があがるスーパーマーケットさん以外の小さいスーパーさんも、みなこれが当たり前だったのだと思います。



マックスバリュ ザ・ビッグ



青果:生産者・未記入
精肉:店内・イオンフードサプライ一宮・他社
鮮魚:店内・イオンフードサプライ一宮・マックスバリュ福船プロセスセンター
惣菜:他社・店内

今回はイオンモールに出店しているイオンスタイルストアではなく、マックスバリュ単独店舗や、ザ・ビッグにて確認してみました。

意外とマックスバリュもザ・ビッグも、精肉など店内加工も多いのですが、目立つのはイオンフードサプライですね。


イオンフードサプライ一宮の写真
(イオンフードサプライ一宮)

ということで、愛知県一宮市のイオンフードサプライ一宮です。
一宮なので、高速道路にも乗り入れしやすい所ですね。


名神高速道路の南側に位置する所にイオンフードサプライと言う加工用の工場があります。
ザ・ビッグの場合は、店内でパック詰めもしているのもありますが、精肉も鮮魚もパック詰めなどを思いに実施しているみたいです。


さらにマックスバリュでは、名古屋市のど真ん中にあるマックスバリュ福船プロセスセンターで鮮魚の加工も一部していました。

マックスバリュ福船プロセスセンターの写真
(マックスバリュ福船プロセスセンター)

旧マックスバリュの店舗を利用した、プロセスセンターとなっています。



バロー



岐阜県を代表するスーパーマーケットと言っても過言では無い、巨大な企業で、岐阜県の売上企業でも、No.1の地位にまであがりました。

そんなバローさんは、以下の通りでした。

青果:生産者・店内
精肉:大垣pc・可児pc・静岡pc
鮮魚:店内
惣菜:店内・中部フーズ・他社

ということで、1つ1つ確認してみました。

今回確認したのはデスティネーションストアということで、店内で野菜のパック詰めなど、鮮魚や惣菜も見えるようにライブ感ある店舗です。

確か改装前は、青果の一部は可児のプロセスセンターのラベルがはったパック詰めの野菜も見たことがあるのですが、今回の店舗では全く見なくなりました。

野菜はそもそも貼らなくなったのかな?


大垣プロセスセンターの写真
(大垣プロセスセンター)

ということで、精肉コーナーで一番目だったのが、大垣プロセスセンターです。
以前は、別の精肉業者さんの工場内で加工していたのですが、手狭とかで新築のプロセスセンターになりました。

これ以降、一気に炒めるだけなどの味付け済みの精肉品も増えたのが記憶にあります。



可児プロセスセンターの写真
(可児プロセスセンター)

さらに精肉の一部に可児プロセスセンターと書かれた物もあり、可児市にある巨大な物流センターの所にあるプロセスセンターですね。

こちらは畜産プロセスセンターがあります。
また、青果プロセスセンターもありますので、青果品はここから出荷されている物も並んでいると思います。



静岡プロセスセンターの写真
(静岡プロセスセンター)

さらに静岡県島田市にある静岡プロセスセンター。
こちらの品もほんの一部だけですが、地元のバローさんの精肉コーナーに並んでいました。



中部フーズの写真
(中部フーズ)

あと惣菜になりますと、ほとんどが店内で加工された物が並ぶのですが、一部パック詰めのサラダ関係など他社以外にも、多治見市の中部フーズさんの品が並んでいるのもありました。

中部フーズさんの周辺は、バローさんの本部もあります、いわゆる多治見市のバローさんの関係の建物が昔からある所ですね。



オークワ



お次は和歌山県のオークワさんです。

静岡のパレさんなどのスーパーをグループに取り入れ、関西地方でも店舗を増やしつつ、着実に東海地方でも店舗を増やしています。

青果:生産者・未記入
精肉:東海食品センター・店内・関流通センター
鮮魚:店内
惣菜:店内・オーデリカファクトリー

と言う感じでした。

精肉に関しては3種類のプロセスセンターで準備されているみたいです。


東海食品センターの写真
(東海食品センター)

比較的新しく投資額が大きいのは、愛知県春日井市にある東海食品センターですね。

かなり大きくて、低温棟・常温棟と書かれているのが見えますね。
西濃地方のオークワさんでは、こちらのプロセスセンターから、お肉関係が流れていました。


鮮魚はバローさん同様に、やはり海沿い県の会社さんだけに、店内加工が中心のオークワさんですが、惣菜は岐阜県安八町にあるこちらの工場で、一部生産を増やしています。
精肉関係の品が、岐阜県まで流れているみたいですね。




関流通センターの写真
(関流通センター)

あとオークワさんが三重県に店舗を増やした頃。
岐阜県や愛知県に店舗を増やす前の主流だったのが、関流通センターですね。

ちょうど国道1号・国道25号の分岐を過ぎた直後の国道1号沿い。
国道1号を走って、滋賀県・三重県を行き来すると、少し年代を感じる物流センターの存在が気になっていました。





オーデリカファクトリー安八の写真
(オーデリカファクトリー安八)

安八町のスマートICを降りると、目の前にある青い工場がオークワさんの工場ですね。

お弁当関係を中心に、オーデリカファクトリー安八のラベル品が多いのですが、店内の惣菜で下ごしらえなども実施しているので、店内の惣菜コーナーは、だいぶ変化したのだと思います。



ゲンキー



お次はドラッグストアのゲンキーさんですね。
もはや手軽に買えるスーパーと言う存在にもなっています。

青果:生産者・未記入
精肉:富士パール食品・他社
水産チルド品:富士パール食品
惣菜:富士パール食品・他社

ということで、もう安八町の富士パール食品さんが、主流となっています。


富士パール食品の写真
(富士パール食品)

富士パール食品さんは、安八町の大きな物流センターの中にあります。

鮮魚もと書いていますが、鮮魚というよりは、水産チルド品なので、ちりめんや明太子などの加工品のことを指します。
ゲンキーさんの惣菜は、富士パールさんが稼働しないと大変なことになりそうですね。




ラ・ムー 大黒天物産



西日本ではラ・ムー・ディオでおなじみの大黒天物産さん。中部地方ではラ・ムーばかり増やしておりますが、100円たこ焼きのパクパクなど本当に嬉しいスーパーさん。

青果:生産者・未記入
精肉:中国物流RMセンター・店内
水産:店内・中国物流RMセンター
惣菜:店内・中国物流RMセンター
ベーカリー:中国物流RMセンター・飛騨パン工場


ということで、大黒天物産さんも、岡山県にある中国物流RMセンターが主流となっております。

中国物流RMセンターの写真
(中国物流RMセンター)

岡山県にある中国物流RMセンターはこちらですね。


唯一航空写真で見るとわかる物まで見えます。
お隣にあるのはユニチカさんの工場で、もしかしたら、ユニチカさんの工場一部撤退による、大黒天物産さんが利用しているのかな?

と思ったりもしました。

また、ラ・ムーさんの場合、大垣店の鮮魚はほとんどが店内で加工していますが、別の店舗は中国物流RMセンターからの品が多いので、店舗によってもまた違います。


飛騨パン工場の写真
(飛騨パン工場)

面白いのは飛騨パン工場と言う飛騨市にパン工場があることですね。

実はこちらのパンで作られた食パンは、ゲンキーさんでも販売されており、ゲンキーさんの食パンは、大黒天物産さんの関連企業が作っている工場からの品となっております。



トライアル



何かとどんどん店舗が増えているトライアルさん。
岐阜県4店舗も増えていました。


青果:生産者・未記入
精肉:店内・他社
鮮魚:店内
惣菜:店内・他社

びっくりしたのは、徹底的な管理をしていると思われていたトライアルさんは、店内最終加工が多いみたいですね。

バローさんは徹底した自前主義に対し、トライアルさんは他社との協業で成り立つ形なのですね。



カネスエ



最後は私の中でプロセスセンターを駆使しているスーパーといえば、カネスエさんだと思っていたのですが、以下の通りです。

青果:生産者・森センター・豊田センター
精肉:プロセスセンター
鮮魚:プロセスセンター・豊田センター
惣菜:店内・他社・玉野センター

と言う感じで、愛知県の一宮周辺とトヨタ周辺にあるプロセスセンターを駆使していました。


カネスエさんの場合、野菜の加工もしっかりプロセスセンターの場所のラベルが貼ってあるのですね。
これはまた1つの安心に繋がります。

カネスエ森センターの写真
(カネスエ森センター)

愛知県あま市にある森加工センター!
青果センターとも書かれてありますね。


豊田センターの写真
(豊田センター)

さらに豊田センターの野菜も地元のカネスエさんには並んでいました。
カネスエさんの野菜が安いのは、この森センター・豊田センターのおかげでもありますね。



プロセスセンターの写真
(プロセスセンター)

お次は精肉関係の加工場にもなっている一宮市の下川田町のプロセスセンターですね。
wikipediaに本社って写真が使われているのも、ここのようですが、登記的な本社は一宮地方総合卸売市場のお隣のようですね。



玉野センターの写真
(玉野センター)

お次は惣菜関係の加工場にもなっている玉野センターです。
カネスエさんは意外と店内加工や他社の惣菜が多いみたいですが、一部玉野センターで作った品も並んでいました。

おそらく下ごしらえ関係も玉野センターですかね。



小売の2極化



ということで、スーパーマーケットにも、市場で仕入れてきた品を販売する会社もあれば、気がつけばお客さんが利用しやすい形に、最終加工して販売するスーパーマーケットさんも登場しております。


すっかり小売が、品を準備する時代でもあるのですね。

このようなプロセスセンター・物流の流れは、もう数十年も前から始まっていることなのですが、今回ドラッグストアのゲンキーさんまでも、しっかりその手の加工場を準備していることから、その食品を扱うことの本気度もわかりますね。



私も生産業を2桁に近いくらい関わっていたことがあるので、わかるのですが、生産工場になると、今度はISOと言う標準規格を取得しようとするのですね。


ISO9001はどこでも同じ品質で作ることができると認証された工場ですよ。
ISO22000になると安全な食品を作ることができると認定された工場ですよ。

という感じですね。


私自信そういうことが言いたいのとは少し違うのですが、昨今国産だから買う、輸入品だから買わない!と言うを判断をする人が多く。

あくまでも私自信の考えなのですが、確かにそういう生産をした国をみることも構わないのですが、その国だけで判断してしまうと、また食べ物に関する安心安全と言う見方がずれてしまうような気がしているのです。



各企業のプロセスセンターのイチの写真
(各企業のプロセスセンターの位置:クリックで拡大)

こうやって見ると面白いですよね。

大黒天物産さんだけは、どうしても遠いので、地図からはみ出ています。


1.イオン系
2.バロー
3.オークワ
4.ゲンキー
5.大黒天物産(はみ出ています)
7.カネスエ


オークワさんは、均等に配置しているのに対してね。

カネスエさんは、プロセスセンターを準備した年代が早いことから、本社を中心に展開。
新しい豊田センターは、東名にも伊勢湾岸にも近い感じです。

バローさんはおそらく大垣・可児多治見・静岡の3拠点化しています。
あと、物流センターだけで見れば、豊田市にもあります。


こうやって見ると、それぞれの企業さんが、どんな風に今後も事業を展開し続けていこうとしているのかがわかる気がしますね。

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