6月14日 7:0
発行 第11728号
毎年夏になると、岐阜県西濃地方の夏の風物詩として多くの人々を魅了していたのが、羽島市の「いちのえだ田園フラワーフェスタ」です。
近隣の大垣市ひまわり畑と並び、広大な畑一面に咲き誇るひまわりは圧巻の光景でした。
この2つのイベントは、夏休みに入る時期とお盆の頃にそれぞれ開催されていたため、地元の風物詩として多くの人に親しまれてきました。
特に「いちのえだ田園フラワーフェスタ」は、夏の始まりを彩る名物イベントでしたが、2020年を境に姿を消しました。
その理由を探ってみました。
近隣の大垣市ひまわり畑と並び、広大な畑一面に咲き誇るひまわりは圧巻の光景でした。
この2つのイベントは、夏休みに入る時期とお盆の頃にそれぞれ開催されていたため、地元の風物詩として多くの人に親しまれてきました。
特に「いちのえだ田園フラワーフェスタ」は、夏の始まりを彩る名物イベントでしたが、2020年を境に姿を消しました。
その理由を探ってみました。
目次 (読むのに約7分)
フラワーフェスタとは何だったのか?

「いちのえだ」とは、岐阜県羽島市下中町市之枝の地名です。
目印としては、羽島市の浄化センターの隣に位置し、夏にはヒマワリ、秋にはコスモスと、季節の花々が咲き誇るイベントが開催されていました。

約2.9ヘクタールの休耕田に、地元の営農組合や学校、地域団体が協力してヒマワリを植栽し、見事な景観をつくり出していました。
単なる観賞ではなく、地域が一丸となって育てる体験型イベントとしての一面もありました。
2019年が最後!2020年は突然の中止に
2020年、新型コロナウイルスの影響により、「いちのえだ田園フラワーフェスタひまわり2020」は開催中止が発表されました。
羽島市観光協会の公式WEBサイトで告知され、秋のコスモス畑も同様に見送られました。
翌2021年も開催は見送られ、地域住民やファンの間には残念がる声が広がりました。
2022年に正式に終了を告知
そして2022年、「令和元年度を最後に終了とする」という公式発表があり、イベントの継続は断念されることとなりました。
終了の背景には、国による食料自給率向上への取り組みがあります。
休耕田としてイベントに活用されていた土地が、再び水稲や小麦、大豆などを生産する重要な農地として見直され、作付けが再開されることになったためです。
協議会からは、長年支えてくれた来場者への感謝の言葉とともに、この決定が苦渋の選択であったことが伝えられました。
2025年でも楽しみにする人がいる

2025年6月初旬に現地を訪れると、そこにはかつてのひまわり畑はなく、水が張られ田植えが終わったばかりの水田が広がっていました。
イベントの再開を望む声も聞かれますが、看板などもなく、この場所が再び農地として重要な役割を担っていることがわかります。

当時のイベントでは、家族連れやカップルが集まり、SNSに写真を投稿するなど、夏の思い出作りの場として定着していました。
SNSでは今でも「中止は残念」「素敵な思い出をありがとう」といった声が見られます。
現在、同様の代替イベントは実施されていないようです。
まとめ

「いちのえだ田園フラワーフェスタ」は、2019年まで毎年開催されていた地域密着型イベントでした。
テレビでしか見たことがないような、地元ではなかなか体験できない美しいひまわり畑の風景が毎年のように広がり、夏の楽しみとして定着していたのです。
しかし、コロナ禍による中止、そして農地の本来の利用への転換により、2022年に正式終了が決定されました。
そもそも「休耕田」は、一時的に作物を作らずに休ませている田んぼのことで、かつては減反政策の一環として活用されてきました。
近年、米価の上昇や農業政策の見直しにより、再び作付けが進む中でイベント終了も避けられない流れでした。
華やかなヒマワリ畑の裏には、地域の努力と農業政策の歴史があったのです。
またいつか、別の形で地元の風景を楽しめるイベントが生まれることを期待したいですね。
【2025年版】岐阜県内で楽しめるひまわり畑
「いちのえだ田園フラワーフェスタ」は終了しましたが、岐阜県内には他にも素晴らしいひまわり畑があります。
夏の思い出づくりに、訪れてみてはいかがでしょうか。
大垣市ひまわり畑: 東の「平町会場」と西の「墨俣町会場」の2か所で時期をずらして開催される大規模なひまわり畑。
例年8月上旬から中旬に見頃を迎えます。
ぎふワールド・ローズガーデン(可児市): 夏の時期には、ひまわり畑も楽しむことができます。
他の花々と一緒に鑑賞できるのが魅力です。
※開催時期や詳細は、各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。
AIによるこの記事の解説
情報の網羅性スコア:93/100
- ポイント1: 「いちのえだ田園フラワーフェスタ」は岐阜県羽島市で毎年夏に行われた地域密着型イベントで、約2.9ヘクタールの休耕田にヒマワリが植えられていた。
- ポイント2: 2020年に新型コロナの影響で中止され、2022年に農業政策の転換により正式に終了が発表された。
- ポイント3: 2025年時点では現地は水田として活用されており、イベントの再開は未定であるが、記憶や再開を願う声は今も続いている。
よくある質問(FAQ)
- Q. いちのえだ田園フラワーフェスタの開催時期はいつでしたか?
- A. 毎年7月中旬頃に開催されていました。
- Q. フラワーフェスタはなぜ終了したのですか?
- A. 農地の再活用と農政の見直しにより、作付けが再開されたためです。
- Q. 2025年現在、羽島市でひまわり畑は見られますか?
- A. 現在は農地に戻されており、ひまわり畑は見られません。
- Q. 岐阜県で代わりに行けるひまわり畑は?
- A. 大垣市や可児市のひまわり畑が人気です。
- Q. フラワーフェスタはまた開催される予定はありますか?
- A. 2025年現在、再開予定は発表されていません。
いちのえだ田園フラワーフェスタの概要
店名: いちのえだ田園フラワーフェスタ
住所: 岐阜県羽島市下中町市之枝
現在の様子:2019年をもって終了
地図リンク:
・いちのえだ田園フラワーフェスタの詳細地図を見る
・Google Mapsで見る
・ヤフー地図で見る
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