2024年07月07日 (日) 07時00分 発行 第11228号

東海環状自動車道!岐阜三重県間の未開通区間は養老トンネルが最大の難関だったが今はどうなった?

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版次最終編集:2024年07月22日 04:51
筆者:
東海環状自動車道!岐阜三重県間の未開通区間は養老トンネルが最大の難関だったが今はどうなった? 愛知県・岐阜県・三重県をぐるっとまわる通称MAGロードと言われる東海環状自動車道の工事も大詰めを迎えています。

岐阜県と三重県の県境区間に関して、2024年と2026年に開通を予定していますが、県境の養老トンネルで問題が発生しました。今回は実際に下道から、高速道路の様子を全て確認してみました。


目次

  1. 現在の未開通区間を現地で再確認
  2. 1のポイント:大安IC
  3. 2のポイント:北勢IC
  4. 3のポイント:養老トンネル南工事側
  5. 4のポイント:県境
  6. 5のポイント:養老トンネル北工事側
  7. 6のポイント:海津パーキングエリア
  8. 養老トンネルの難工事は進行中
  9. 関係する記事一覧
  10. 参考になったサイト

現在の未開通区間を現地で再確認



未開通区間の写真
(未開通区間)

現在三重県の大安インターチェンジまで開通していますが、北勢インターチェンジと海津パーキングエリア、さらに海津パーキングエリアにはスマートインターチェンジが開通予定となっております。

今回はそんな大安インターチェンジから、岐阜県の養老インターチェンジまで下道で確認してみました。



1のポイント:大安IC



大安ICの写真
(大安IC)

大安ICのお隣にはイオン大安店があります。
そのまま北勢ICに向けて、阿下喜駅近くまでは、員弁川に沿うように道路が建設されています。



員弁川の堤防道路の写真
(員弁川の堤防道路)

員弁川の堤防道路から、こんなふうに左手に見えたり、右手に見えたりします。



員弁川を超える所の写真
(員弁川を超える所)

最終的には員弁川を超えて、北勢ICに繋がります。




2のポイント:北勢IC



北勢ICと県道5号の写真
(北勢ICと県道5号)

北勢ICはこの写真の左手になります。
県道5号を超えると、大きな道路が建設されています。

この奥にICと県道5号のランプができています。


ちょうどこの区間までが、2024年度に開通予定です。




3のポイント:養老トンネル南工事側



橋梁区間の写真
(橋梁区間と橋梁区間の間の道路)

東海環状自動車道が越えようとしている庭田山というのでしょうか?
県境の山なのですが、三重県側に、谷のように山の部分が飛び出た区間があります。


上の写真はちょうど市道があるのですが、上のポイントの両側は橋梁の道路になり、写真のポイントだけ土工区間ということで、この市道は高速道路をまたぐ橋になりそうですね。



橋梁区間の写真
(橋梁区間)

こんな風に養老トンネルに近づくと、橋梁の建設現場があります。



さらに山の方を見ますと…。

坑口ヤードの写真
(坑口ヤード)

三重県側の養老トンネル南工事の坑口ヤードが見えます。

大きなトンネルを掘削する際、本坑掘削より先に先進導坑掘削を行うのですが、本坑掘削と避難坑掘削ということで、同じ大きさの2本のトンネルが掘削されています。

先進導坑掘削を行うことで、より安全に掘削することを目的にしています。
岐阜県でも一番長いトンネルでもある飛騨トンネルにも、避難用として、先進導坑トンネルがあります。

南工事最新の発表では、2kmの予定で避難坑掘削700m、本坑掘削300mと掘削が進んでいます。



4のポイント:県境



県境の写真
(県境)

高速道路はこの山の中を走りますが、今回は山越えです。
山頂にある庭田山頂公園に来てみました。



山頂からの風景の写真
(山頂からの風景)

とにかくですね。
三重県側も岐阜県側も長年山越えする道路がなかなかできなかったように、周辺は長い山道です。




5のポイント:養老トンネル北工事側



養老トンネル 北工事側の写真
(養老トンネル 北工事側)

岐阜県側でもある北工事側はご覧の通り、山の法面しかみえないのです。

先日も発表があったように、養老トンネル北工事 2.7kmの区間のうち、避難坑掘削1,000m、本坑掘削970m掘削したところで、湧水問題が発生しています。

トンネルの湧き水は最大約280トン毎時(t/h)と非常に多く、水圧が高いためロックボルトのモルタル注入ができません。そのため、専門家の意見を聞くために工事を中断しています。

これはゴールデンウィーク前に発表された情報です。

最新の情報では、本坑掘削1122.4m、避難坑掘削1226.95mまで掘削が進んでおり、順調に工事が再開したようです。
2.7kmの区間なので、半分の手前まで進んでいますね。



6のポイント:海津パーキングエリア



橋梁の写真
(橋脚)

この見事なカーブを描きながら、橋脚が建設されています。
養老トンネルの北工事側につながっていますね。



海津パーキングエリア付近の写真
(海津パーキングエリア付近)

この写真の奥側が土地が盛り上げられ、海津パーキングエリアになる予定です。
スマートICも建設されます。

手前側の大きなコンクリート構造物が、本道とその下を通るランプ道路のトンネルですね。
まさに見事な建築物です。



養老ICへの写真
(養老ICへ)

そして、岐阜県の田園風景を突き抜け、養老ICに繋がります。




養老トンネルの難工事は進行中



湧き水が最大約280t/hということで、あまりイメージができないのですが、例えば最大約280t/hがそのまま出続けた場合、一般的なオリンピックサイズのプールの水量約2,500トンを約9時間で満たすことになります。

とてつもない量だと言えます。



大野神戸ICの写真
(大野神戸IC)

ちなみに養老トンネルの北工事にて出た土砂は、岐阜県の大野神戸ICの北側、イビデンの工場の東側に一時的に集められているのでした。




でも、少しずつ開通に向けて、養老トンネルの工事が進行しているのです。
まずは一安心ですね。

東海環状自動車道の開通に向けて、ますます期待が高まっています

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