11月21日 07:00
2014年08月14日 (木) 07時00分 発行 第6849号
実録ドコモ18年からの脱却!音声通話機能付きSIM(みおふぉん)へ切り替えてみました
筆者:かぴばら
先日ついに18年間契約していたドコモをやめ、同じドコモ回線の卸携帯電話サービスを使ったMVNO業者についにMNPをしてみました。
いろいろわからない所が多いかと思いますので、説明~時系列~感想と言う形で日記にしてみます。
1.格安SIMってどういうもん
2.ドコモからみいふぉんへ
3.みふぉんを使ってみて
4.今後の課題
お盆特別号ということで、かなり長文です。
どのくらい安くなるのか、どのサービスが使えなくなるのか、気になる方は是非参考にしてください。
1.格安SIMってどういうもん
(みおふぉんパック)
まず卸携帯電話サービス、MVNO業者というのは、歴史は結構古くてですね。
MVNOの日本語名を「仮想移動体通信事業者」と言いまして、仮想ということで、ドコモのような携帯電話施設を持っている企業の施設を使い、ドコモのような携帯サービスを実施している企業さんの事です。
何故このようなサービスが生まれたのかといいますと、当初はPHS回線でお馴染み、その当時のDDIポケットから回線を借りて、日本通信さんが始めたBモバイルが、国内で初めてのサービスインだそうです。
自分もその当時、どうにしかしてデータ通信を安く済ませる方法を考えていたので、よく覚えています。
その当時は日本通信は、DDIから回線を一括購入して、それを必要な時だけお客さんが使う、データ通信専用のレンタル携帯電話のような印象を持っていました。
日本通信さんのビジネスが、うまく進展していく中で、やっぱりPHSでは少しずつ行き詰まる訳ですね。
そこで日本通信さんが、ドコモに対し、回線を貸し出すサービスへと切り替えていき、その都度、日本通信vsドコモで、激しいやりとりがあったようです。
日本通信はもっと、施設を提供しろ!って感じですね。
ドコモは自社で開発したサービスは、そう簡単には又貸しする業者に渡せない
しかし、ある日を境にドコモさんが、mvno業者に対し態度を替えた時期があったのです。
それがMNPサービスであり、ソフトバンクモバイルの連続○ヶ月純増1位と言うキャッチコピーです。
日に日にMNPでドコモを出ていき、ソフトバンクやauに移るお客さんが本当に多かったです。
特にガラケーはドコモでも、スマホに乗り換えるタイミングでドコモを去るお客さんが目立ったのですね。
その頃くらいから、MVNO業者も日本通信以外に、iijmioもサービスを開始したり、データ通信においては、MVNO業者の端末を使った方が安上がりに感じるようになってきました。
自分もその頃から、月に数回使うデータ通信専用の、Wi-FiルーターのSIMは、MVNO業者の端末を、いろいろ渡り歩き使っていました。
日本通信 → やっぱりドコモ → BIGLOBE → パナソニック → BIGLOBE
と言う感じです。
(みおふぉんの説明書)
格安SIMとも呼ばれるようになりましたが、最近はMVNO業者のサービスも、いよいよ通話機能付きが増えてきました。
そして、今回18年間契約していたドコモをやめるキッカケになったのが、ドコモの新料金プランです。
もともとスマホで電話代が跳ね上がったのに、通話し放題になった分、通話を全くしない、自分たちにはさらに電話代が高いと感じるのです。
現在夫婦でスマホ2台で1万1千円+通話代くらいが、新料金プランでスマホ2台1万5千円は大きすぎるでしょう…。
18年間ドコモで頑張って来ましたが、移行を決断した中に、ドコモの社長が、MVNO業者の見方について、とある記者会見で、こういう考え方をドコモはしていると理解した為です。
1.ドコモは土管化しない。
通話・通信サービス以外にもオールマイティーにサービスを展開したい。
2.サービスを詳しく理解し、節約したいお客さんは、MNVOを利用すべき。
ドコモのサービスは本当にスゴイです。
一時期の年代までは、スマホがどんなに壊れても、修理費5千円だったり、契約によってはバッテリーがもらえたり、アフターフォローが進んでいる点です。
ドコモにとってMVNO業者は、はじめはドコモ施設を使い回しする業者と見られていたのが、ドコモの回線を増やす業者と言う扱いになっているのです。
実際にドコモのMNP転出と転入の差が減ったと言われていますが、実はドコモのMVNO業者への利用が増えている為だったりします。
ドコモ回線を使った格安SIMが増えれば増えるほど、実はドコモの回線数は増えているのです。
こういった流れを踏まえまして、みおふぉんへ移行することを決めました。
2.ドコモからみふぉんへ
音声通話機能付きSIM(みおふぉん)への移行は、ドコモをMNPし、みおふぉんへMNP inする形です。
日本通信や他のMNPではなく、みいふぉんへ移行を決めた理由は、みおふぉんの低速モード時の速度、不快感の無い低速モードと言う口コミが確かに多い為です。
また、実はプロバイダーもiijが別のプロバイダーに卸している、プロバイダーを使っており、iijの安定さと価格のやすさには、実感をしていたためです。
また、ドコモ系MVNO業者の回線は、ドコモのスマホがそのまま使えます。
みおふぉんのSIMを買うためには…。
1.みおふぉんサイトから申し込む。
2.イオンやビックカメラからパックを買う。
この2種類の方法があります。
さらにサービスが複雑なのですが、ビックカメラから購入すると、ビックカメラのオリジナルサービス付きということで、wi2の公衆無線LANサービスが、みおふぉんを契約している限り、永久的に無料で利用出来るのです。
ちなみにwi2の公衆無線LANサービスは、premiumアクセスポイントが使えませんので、意外と使えませんでした。
ということで、ビックカメラから、みおふぉんのサービスパックを買ってみました。
中身は説明書のみで、エントリーコードが書かれています。
このエントリーコードを使い、iijmioのサイトから申し込みをするのです。
ドコモからみおふぉんへのMNPの時系列は以下の通りです。
2014年7月30日
17時10分 MNP予約完了
17時20分 みおふぉん申し込み完了
17時20分 本人確認書類画像のご提出について届く
1日狙いの為待機(実は大きな勘違い!!)
7月31日
17時28分 免許証の写真をアップロード
8月1日
11時45分 本人確認完了のメールあり
8月2日
9時12分 MNP 転入による電話番号停止予定のお知らせ
15時50分 ドコモ回線停止(バイブレーションあり)
18時6分 SIMカード新東京物流システム支店 荷物受付
ヤマト運輸の受付番号より
8月3日
4時45分 みおほんアプリでのログイン可能確認
6時14分 IIJmioサービス ご利用開始日確定のお知らせ
11時24分 SIMカード到着
ヤマト運輸の受付番号より
8月5日
6時9分 2枚目・3枚目のSIM追加開通のお知らせメール届く
7時0分 iijmioのサイトにて8月6日利用開始と掲載
そのままWi2 300の申し込み可能に
8月6日
10時0分 みおぽんアプリに追加simの番号が増えてました。
自分の狙いとしては、31日にドコモ回線停止、1日みおふぉんスタートが良かったのですが、31日は静岡県へ行っていたので、回線停止を1日送らせ、1日停止にしました。
1日停止した場合、ドコモの基本料金はかからないと言うルールが有るためです。
しかし、実際スマートフォンの料金で肝心なのは、パケット定額の料金で、実は1日でも使った場合、パケット定額の料金が発生します。
※ドコモからみおふぉんへのMNPのタイミングは、その月の下旬が理想です。
もっと超理想なのは、31日停止、1日サービス開始が良いのですが、本人確認に失敗すると、1日遅れるそうなので、早めの計画がいいみたいです。
ドコモ回線停止の時は、みおふぉんからメールにて、数時間以内に停止のメールが届きます。
(ドコモ回線停止の直後)
ちょうど自分は、ウォーキングをしておりまして、スマートフォンが急にバイブで震えたので、もしやと思い確認すると、SIMカードが無効になりました。
SIMはドコモ回線と認識していますが、切断されている様子です。
(みおふぉんのSIM到着)
本人確認が成功すると、翌日夕方ドコモ回線が停止、さらに翌々日にみおふぉんのSIMが届きます。
電話が使えない時間
早い内にみおふぉんへMNPした方は、1.5日くらい使えなくなると体験されておりましたが、自分の場合は夕方に回線停止、翌日昼にSIMカードが届きましたので、1日以内で収まっています。
(みおふぉんのSIM)
みおふぉんのファミリーシェアプランで1ヶ月3GBまで高速回線が使え、3枚のSIMカードが発行されるサービスです。
3枚申し込みをしましたが、とりあえず特急で届いたのは、1枚目のMNPで移動した番号のSIMのみでした。
(ドコモのSIMを差し替え)
SIMが届きましたので、ドコモのスマートフォンからSIMを抜き取り、みおふぉんのSIMを指します。
まずはこの作業です。
ちなみにドコモのSIMカードは、本来は返却する必要があります。
また、みおふぉんのSIMも解約した時は、返却する必要があります。
ドコモの場合、SIMを返さなくても、実際は何も言われませんが、みおふぉんの場合は費用が請求されるそうなのでご注意ください。
(みおふぉんでスマホ起動)
みおふぉんはドコモのSIMなので、スマートフォンはドコモのSIMをさした時と同じ動作をします。
ここでドコモIDが使えないので、ドコモ関係のサービスは設定をしない方向で進めていきます。
(APNの設定変更)
そして、IIJの方がおっしゃっていましたが、一番質問が多いのが、こちらです。
スマートフォンのAPNの設定を登録し変更しないと、実は繋がらないのです。
(みおふぉんのAPNで接続後)
無事にみおふぉんのAPNにて接続が成功しますと、スマートフォンでは、ドコモ回線として認識しています。
問題なく使えています。
(みおふぉんの低速モード速度)
まず試してみたかった、速度測定ですね。
こちらは低速モード時です。
200kbpsですが、遅すぎるのでしょうね。
0.2ではなく、0.3となっています。
(みおふぉん高速モード時)
高速モードにすると、ご覧の通り10Mbps以上出ています。
自分のエリアは150Mbpsと112.5Mbpsエリアの境目の75Mbpsエリアなので、このくらいで普通です。
画面キャプチャは撮りませんでしたが、112.5Mbpsエリアで測定しました所、30Mbpsくらいは出ていました。
全く問題無いレベルですね。
そんな体験を踏まえまして、後日2枚目、3枚目のSIMが届きました。
(2枚目・3枚目みおふぉんSIM)
2枚目はSMS機能付きSIM、3枚目はデータ通信専用SIMです。
ピンク色のSIMカードはお財布ケータイを使うのに必要な機能が入ったSIMカードだそうです。
SMS機能付きSIMは、音声機能を使わないスマートフォンでの利用を想定したSIMなので、ピンク色で発行してくれたようです。
(3枚のSIMを端末へ)
ということで・・・。
左から
1台目 今まで通りのスマートフォンとして
2台目 データ通信専用スマートフォンとして
3台目 Wi-Fiルーターとして
この3台のSIMすべて1つの契約で、3GBまで使うプランです。
スマートフォンでデータ通信専用SIMカードを使いますと、アンテナの強さやデータ通信の表示が表示されない問題があります。
それを改善する為にSMS機能付きSIMが誕生しています。
また、新規申込時に3枚申し込んでおくと、手数料がかかりませんが、後から2枚目・3枚目のSIMを申し込みすると、手数料がかかりますのでご注意ください。
3.みおふぉんを使ってみて
実際にみおふぉんを2週間使ってみまして、感想です。
1.通話に関して
全く問題が無いです。ただ、通話が無制限では無いですので、はやりの楽天電話アプリを使い、通話代金を半額にしてみました。
2.ネットやアプリに関して
こちらも全く問題が無いです。
むしろ、今までドコモの3GB定額を使ってみて、だいたい1ヶ月2GBくらいの使用量でした。
みおふぉんでは低速モード、高速モードを瞬時に切り替えるアプリ「みおぽん」があります。
(みおぽんアプリ)
このみおぽんアプリとみおふぉんの低速モード・高速モードがよく出来ていてですね。
すごく嬉しいです。
低速モードにすると200kbpsとなりますが、iijのDNSサーバは高速モードで通信します。そのためか、Webページをみても、レスポンスがとにかく良いのです。
普通のサイトを見ても、テキストだけの軽いサイトであれば全く問題ありません。
ヤフーや地図は、ちょっと亀さんのような状態ですが、ストレスはあまり感じません。
3台の端末で1ヶ月3GBは使いきっちゃうかな?と思ったのですが、普段使っているスマートフォンも低速モードを基準に使っています。
高速モード 1GB~3GB/1ヶ月
低速モード 366MB/72時間
みおふぉんでは↑の通り規制の基準がありますが、低速モードで366MBを超える事のほうが多そうです。
そんな時は高速モードにすればいいので、パケットの節約がすごく賢く出来ます。
(高速モードのクーポン)
みおぽんアプリにて、高速モードのクーポンの残量のリアルタイムに確認が出来ます。
しかも、ドコモの場合、1ヶ月3GB・7GBの制限を残しても、繰越が出来ないのですが、みおぽんでは翌月まで繰越が出来るのです。
こういった所は、ドコモをやめてまでMVNOに移動するお客さんの心理をうまく理解しているな~と実感しました。
ということで、みおふぉんに移動して、すごく成功したと思っていますが、みおふぉんへ移動した事で、困った点を上げてみます。
ドコモ正規品端末で移動したため、使えなくなった機能
・テザリング
もともとVPNパススルーが安定しないので、使っていませんでした。
・iD(お財布ケータイ)
Edyやnanacoなどはピンク色のSIMカードなら使えます。
・ドコモメールが使えなくなります。
ドコモメールに関しては、LINEに移動している点や、すでにGmailにも移動しましたので、問題無い範囲です。
自分が一番使えなくなった機能が…。
・GPS測位の遅さ
ウォーキングアプリやロケタッチのようなチェックインをするアプリを利用する際、現在地の測位が遅くなったのです。
理由はA-GPSが使えない為です。
ドコモのスマートフォンでは、GPSの測位を早めるためにA-GPSと言う機能を使います。
こんな流れです。
1.スマートフォンから現在○○携帯基地局の電波を受信し、GPSを測位しています。
2.ドコモのA-GPSサーバから、○○のデータを使い計算してみてください。
と言うやりとりをスマートフォンがしているのですが、みおふぉんへ移動したことで、ドコモのA-GPSサーバとやりとりが出来ないのです。
今まで数秒で測位していた現在地の測位が、早い時で30秒(ホットスタート)~数十分かかります。
古いスマートフォンでは、ドコモのA-GPSサーバを経由しないで、googleのサーバへ切り替える方法があります。
しかし、新しいスマートフォンでは、設定変更が無理なのです。
ドコモのspモード縛りとも言われています。
GPS Status & Toolboxと言う、A-GPS情報をネットから受信するアプリがあるのです。
リセットをして、A-GPS情報を無効にすることは出来るみたいですが、新しいスマホは、ネットからダウンロードしても、それが反映されないみたいな雰囲気です。
さらにrootを取得しても、何やらXperia Z1はうまく行かないとの報告もあり、現在は「GPS On-Off Widget」のような類のアプリで、事前にGPSをONにするアイドリングと言う方法で、やりくりしています。
もちろんSIMフリースマホに替えれば、↑の問題は改善です。
このような問題もありますが、このまま家族のスマートフォンもみんなみおふぉんへ移動する計画です。
これで月に2台で1万1千円くらい払っていたスマートフォンの代金が、2台で月に5,700円くらいになります。
4.今度の課題
みおふぉんへ移動し、今後の計画なのですが
使っているスマホはいつか壊れるものです。
今後は、端末の確保の問題です。
iPhoneの場合、アップルストアからSIMフリーが販売されていますよね。
Androidの場合は、Nexusや今ならLGのSIMフリースマホが結構MVNO業者に活用出来るのも事実です。
あとドコモからLTEを使った通話サービス、VoLteという物への対応など、今後も日本通信はドコモに対し、MVNO業者にサービスを拡大提供するように、要望を出していくようです。
> 実はみおふぉん、てぐろぐにも発表されてる通りVoLteに対応しているそうです。
ドコモが開発した新サービスをMVNOへ展開すること。
MVNO回線を使った人を意識したシムフリー端末が増える事。
これを期待して、今回みおふぉんへ移動してみました。
かなり長くなってしまいましたが、スマートフォンはなんじゃろか?
スマートフォンはドコモやauにお任せ!と言うお客様は、今まで通り大手キャリアを利用すればいいのだと思います。
時々MVNO回線付き端末のレビューを見ていると、結局設定や申し込みで行き詰まっている人ばかりです。
MVNO回線を使いこなすには、ドコモやauにお任せしていたような人には使いこなせません。
スマホの設定も全て理解出来る、Webに書かれている用語も理解出来る、スマホ代を節約したい。そんな人に向く、サービスだと思いました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。
自分はスマホ代が半額以下になり、更にサブスマホ&Wi-Fiルーターも追加出来て、本当満足しております。
追記
今後端末の確保のためにこんなサイトを開設してみました。
シムフリー生活
http://simfree-life.info/
いろいろわからない所が多いかと思いますので、説明~時系列~感想と言う形で日記にしてみます。
1.格安SIMってどういうもん
2.ドコモからみいふぉんへ
3.みふぉんを使ってみて
4.今後の課題
お盆特別号ということで、かなり長文です。
どのくらい安くなるのか、どのサービスが使えなくなるのか、気になる方は是非参考にしてください。
1.格安SIMってどういうもん
(みおふぉんパック)
まず卸携帯電話サービス、MVNO業者というのは、歴史は結構古くてですね。
MVNOの日本語名を「仮想移動体通信事業者」と言いまして、仮想ということで、ドコモのような携帯電話施設を持っている企業の施設を使い、ドコモのような携帯サービスを実施している企業さんの事です。
何故このようなサービスが生まれたのかといいますと、当初はPHS回線でお馴染み、その当時のDDIポケットから回線を借りて、日本通信さんが始めたBモバイルが、国内で初めてのサービスインだそうです。
自分もその当時、どうにしかしてデータ通信を安く済ませる方法を考えていたので、よく覚えています。
その当時は日本通信は、DDIから回線を一括購入して、それを必要な時だけお客さんが使う、データ通信専用のレンタル携帯電話のような印象を持っていました。
日本通信さんのビジネスが、うまく進展していく中で、やっぱりPHSでは少しずつ行き詰まる訳ですね。
そこで日本通信さんが、ドコモに対し、回線を貸し出すサービスへと切り替えていき、その都度、日本通信vsドコモで、激しいやりとりがあったようです。
日本通信はもっと、施設を提供しろ!って感じですね。
ドコモは自社で開発したサービスは、そう簡単には又貸しする業者に渡せない
しかし、ある日を境にドコモさんが、mvno業者に対し態度を替えた時期があったのです。
それがMNPサービスであり、ソフトバンクモバイルの連続○ヶ月純増1位と言うキャッチコピーです。
日に日にMNPでドコモを出ていき、ソフトバンクやauに移るお客さんが本当に多かったです。
特にガラケーはドコモでも、スマホに乗り換えるタイミングでドコモを去るお客さんが目立ったのですね。
その頃くらいから、MVNO業者も日本通信以外に、iijmioもサービスを開始したり、データ通信においては、MVNO業者の端末を使った方が安上がりに感じるようになってきました。
自分もその頃から、月に数回使うデータ通信専用の、Wi-FiルーターのSIMは、MVNO業者の端末を、いろいろ渡り歩き使っていました。
日本通信 → やっぱりドコモ → BIGLOBE → パナソニック → BIGLOBE
と言う感じです。
(みおふぉんの説明書)
格安SIMとも呼ばれるようになりましたが、最近はMVNO業者のサービスも、いよいよ通話機能付きが増えてきました。
そして、今回18年間契約していたドコモをやめるキッカケになったのが、ドコモの新料金プランです。
もともとスマホで電話代が跳ね上がったのに、通話し放題になった分、通話を全くしない、自分たちにはさらに電話代が高いと感じるのです。
現在夫婦でスマホ2台で1万1千円+通話代くらいが、新料金プランでスマホ2台1万5千円は大きすぎるでしょう…。
18年間ドコモで頑張って来ましたが、移行を決断した中に、ドコモの社長が、MVNO業者の見方について、とある記者会見で、こういう考え方をドコモはしていると理解した為です。
1.ドコモは土管化しない。
通話・通信サービス以外にもオールマイティーにサービスを展開したい。
2.サービスを詳しく理解し、節約したいお客さんは、MNVOを利用すべき。
ドコモのサービスは本当にスゴイです。
一時期の年代までは、スマホがどんなに壊れても、修理費5千円だったり、契約によってはバッテリーがもらえたり、アフターフォローが進んでいる点です。
ドコモにとってMVNO業者は、はじめはドコモ施設を使い回しする業者と見られていたのが、ドコモの回線を増やす業者と言う扱いになっているのです。
実際にドコモのMNP転出と転入の差が減ったと言われていますが、実はドコモのMVNO業者への利用が増えている為だったりします。
ドコモ回線を使った格安SIMが増えれば増えるほど、実はドコモの回線数は増えているのです。
こういった流れを踏まえまして、みおふぉんへ移行することを決めました。
2.ドコモからみふぉんへ
音声通話機能付きSIM(みおふぉん)への移行は、ドコモをMNPし、みおふぉんへMNP inする形です。
日本通信や他のMNPではなく、みいふぉんへ移行を決めた理由は、みおふぉんの低速モード時の速度、不快感の無い低速モードと言う口コミが確かに多い為です。
また、実はプロバイダーもiijが別のプロバイダーに卸している、プロバイダーを使っており、iijの安定さと価格のやすさには、実感をしていたためです。
また、ドコモ系MVNO業者の回線は、ドコモのスマホがそのまま使えます。
みおふぉんのSIMを買うためには…。
1.みおふぉんサイトから申し込む。
2.イオンやビックカメラからパックを買う。
この2種類の方法があります。
さらにサービスが複雑なのですが、ビックカメラから購入すると、ビックカメラのオリジナルサービス付きということで、wi2の公衆無線LANサービスが、みおふぉんを契約している限り、永久的に無料で利用出来るのです。
ちなみにwi2の公衆無線LANサービスは、premiumアクセスポイントが使えませんので、意外と使えませんでした。
ということで、ビックカメラから、みおふぉんのサービスパックを買ってみました。
中身は説明書のみで、エントリーコードが書かれています。
このエントリーコードを使い、iijmioのサイトから申し込みをするのです。
ドコモからみおふぉんへのMNPの時系列は以下の通りです。
2014年7月30日
17時10分 MNP予約完了
17時20分 みおふぉん申し込み完了
17時20分 本人確認書類画像のご提出について届く
1日狙いの為待機(実は大きな勘違い!!)
7月31日
17時28分 免許証の写真をアップロード
8月1日
11時45分 本人確認完了のメールあり
8月2日
9時12分 MNP 転入による電話番号停止予定のお知らせ
15時50分 ドコモ回線停止(バイブレーションあり)
18時6分 SIMカード新東京物流システム支店 荷物受付
ヤマト運輸の受付番号より
8月3日
4時45分 みおほんアプリでのログイン可能確認
6時14分 IIJmioサービス ご利用開始日確定のお知らせ
11時24分 SIMカード到着
ヤマト運輸の受付番号より
8月5日
6時9分 2枚目・3枚目のSIM追加開通のお知らせメール届く
7時0分 iijmioのサイトにて8月6日利用開始と掲載
そのままWi2 300の申し込み可能に
8月6日
10時0分 みおぽんアプリに追加simの番号が増えてました。
自分の狙いとしては、31日にドコモ回線停止、1日みおふぉんスタートが良かったのですが、31日は静岡県へ行っていたので、回線停止を1日送らせ、1日停止にしました。
1日停止した場合、ドコモの基本料金はかからないと言うルールが有るためです。
しかし、実際スマートフォンの料金で肝心なのは、パケット定額の料金で、実は1日でも使った場合、パケット定額の料金が発生します。
※ドコモからみおふぉんへのMNPのタイミングは、その月の下旬が理想です。
もっと超理想なのは、31日停止、1日サービス開始が良いのですが、本人確認に失敗すると、1日遅れるそうなので、早めの計画がいいみたいです。
ドコモ回線停止の時は、みおふぉんからメールにて、数時間以内に停止のメールが届きます。
(ドコモ回線停止の直後)
ちょうど自分は、ウォーキングをしておりまして、スマートフォンが急にバイブで震えたので、もしやと思い確認すると、SIMカードが無効になりました。
SIMはドコモ回線と認識していますが、切断されている様子です。
(みおふぉんのSIM到着)
本人確認が成功すると、翌日夕方ドコモ回線が停止、さらに翌々日にみおふぉんのSIMが届きます。
電話が使えない時間
早い内にみおふぉんへMNPした方は、1.5日くらい使えなくなると体験されておりましたが、自分の場合は夕方に回線停止、翌日昼にSIMカードが届きましたので、1日以内で収まっています。
(みおふぉんのSIM)
みおふぉんのファミリーシェアプランで1ヶ月3GBまで高速回線が使え、3枚のSIMカードが発行されるサービスです。
3枚申し込みをしましたが、とりあえず特急で届いたのは、1枚目のMNPで移動した番号のSIMのみでした。
(ドコモのSIMを差し替え)
SIMが届きましたので、ドコモのスマートフォンからSIMを抜き取り、みおふぉんのSIMを指します。
まずはこの作業です。
ちなみにドコモのSIMカードは、本来は返却する必要があります。
また、みおふぉんのSIMも解約した時は、返却する必要があります。
ドコモの場合、SIMを返さなくても、実際は何も言われませんが、みおふぉんの場合は費用が請求されるそうなのでご注意ください。
(みおふぉんでスマホ起動)
みおふぉんはドコモのSIMなので、スマートフォンはドコモのSIMをさした時と同じ動作をします。
ここでドコモIDが使えないので、ドコモ関係のサービスは設定をしない方向で進めていきます。
(APNの設定変更)
そして、IIJの方がおっしゃっていましたが、一番質問が多いのが、こちらです。
スマートフォンのAPNの設定を登録し変更しないと、実は繋がらないのです。
(みおふぉんのAPNで接続後)
無事にみおふぉんのAPNにて接続が成功しますと、スマートフォンでは、ドコモ回線として認識しています。
問題なく使えています。
(みおふぉんの低速モード速度)
まず試してみたかった、速度測定ですね。
こちらは低速モード時です。
200kbpsですが、遅すぎるのでしょうね。
0.2ではなく、0.3となっています。
(みおふぉん高速モード時)
高速モードにすると、ご覧の通り10Mbps以上出ています。
自分のエリアは150Mbpsと112.5Mbpsエリアの境目の75Mbpsエリアなので、このくらいで普通です。
画面キャプチャは撮りませんでしたが、112.5Mbpsエリアで測定しました所、30Mbpsくらいは出ていました。
全く問題無いレベルですね。
そんな体験を踏まえまして、後日2枚目、3枚目のSIMが届きました。
(2枚目・3枚目みおふぉんSIM)
2枚目はSMS機能付きSIM、3枚目はデータ通信専用SIMです。
ピンク色のSIMカードはお財布ケータイを使うのに必要な機能が入ったSIMカードだそうです。
SMS機能付きSIMは、音声機能を使わないスマートフォンでの利用を想定したSIMなので、ピンク色で発行してくれたようです。
(3枚のSIMを端末へ)
ということで・・・。
左から
1台目 今まで通りのスマートフォンとして
2台目 データ通信専用スマートフォンとして
3台目 Wi-Fiルーターとして
この3台のSIMすべて1つの契約で、3GBまで使うプランです。
スマートフォンでデータ通信専用SIMカードを使いますと、アンテナの強さやデータ通信の表示が表示されない問題があります。
それを改善する為にSMS機能付きSIMが誕生しています。
また、新規申込時に3枚申し込んでおくと、手数料がかかりませんが、後から2枚目・3枚目のSIMを申し込みすると、手数料がかかりますのでご注意ください。
3.みおふぉんを使ってみて
実際にみおふぉんを2週間使ってみまして、感想です。
1.通話に関して
全く問題が無いです。ただ、通話が無制限では無いですので、はやりの楽天電話アプリを使い、通話代金を半額にしてみました。
2.ネットやアプリに関して
こちらも全く問題が無いです。
むしろ、今までドコモの3GB定額を使ってみて、だいたい1ヶ月2GBくらいの使用量でした。
みおふぉんでは低速モード、高速モードを瞬時に切り替えるアプリ「みおぽん」があります。
(みおぽんアプリ)
このみおぽんアプリとみおふぉんの低速モード・高速モードがよく出来ていてですね。
すごく嬉しいです。
低速モードにすると200kbpsとなりますが、iijのDNSサーバは高速モードで通信します。そのためか、Webページをみても、レスポンスがとにかく良いのです。
普通のサイトを見ても、テキストだけの軽いサイトであれば全く問題ありません。
ヤフーや地図は、ちょっと亀さんのような状態ですが、ストレスはあまり感じません。
3台の端末で1ヶ月3GBは使いきっちゃうかな?と思ったのですが、普段使っているスマートフォンも低速モードを基準に使っています。
高速モード 1GB~3GB/1ヶ月
低速モード 366MB/72時間
みおふぉんでは↑の通り規制の基準がありますが、低速モードで366MBを超える事のほうが多そうです。
そんな時は高速モードにすればいいので、パケットの節約がすごく賢く出来ます。
(高速モードのクーポン)
みおぽんアプリにて、高速モードのクーポンの残量のリアルタイムに確認が出来ます。
しかも、ドコモの場合、1ヶ月3GB・7GBの制限を残しても、繰越が出来ないのですが、みおぽんでは翌月まで繰越が出来るのです。
こういった所は、ドコモをやめてまでMVNOに移動するお客さんの心理をうまく理解しているな~と実感しました。
ということで、みおふぉんに移動して、すごく成功したと思っていますが、みおふぉんへ移動した事で、困った点を上げてみます。
ドコモ正規品端末で移動したため、使えなくなった機能
・テザリング
もともとVPNパススルーが安定しないので、使っていませんでした。
・iD(お財布ケータイ)
Edyやnanacoなどはピンク色のSIMカードなら使えます。
・ドコモメールが使えなくなります。
ドコモメールに関しては、LINEに移動している点や、すでにGmailにも移動しましたので、問題無い範囲です。
自分が一番使えなくなった機能が…。
・GPS測位の遅さ
ウォーキングアプリやロケタッチのようなチェックインをするアプリを利用する際、現在地の測位が遅くなったのです。
理由はA-GPSが使えない為です。
ドコモのスマートフォンでは、GPSの測位を早めるためにA-GPSと言う機能を使います。
こんな流れです。
1.スマートフォンから現在○○携帯基地局の電波を受信し、GPSを測位しています。
2.ドコモのA-GPSサーバから、○○のデータを使い計算してみてください。
と言うやりとりをスマートフォンがしているのですが、みおふぉんへ移動したことで、ドコモのA-GPSサーバとやりとりが出来ないのです。
今まで数秒で測位していた現在地の測位が、早い時で30秒(ホットスタート)~数十分かかります。
古いスマートフォンでは、ドコモのA-GPSサーバを経由しないで、googleのサーバへ切り替える方法があります。
しかし、新しいスマートフォンでは、設定変更が無理なのです。
ドコモのspモード縛りとも言われています。
GPS Status & Toolboxと言う、A-GPS情報をネットから受信するアプリがあるのです。
リセットをして、A-GPS情報を無効にすることは出来るみたいですが、新しいスマホは、ネットからダウンロードしても、それが反映されないみたいな雰囲気です。
さらにrootを取得しても、何やらXperia Z1はうまく行かないとの報告もあり、現在は「GPS On-Off Widget」のような類のアプリで、事前にGPSをONにするアイドリングと言う方法で、やりくりしています。
もちろんSIMフリースマホに替えれば、↑の問題は改善です。
このような問題もありますが、このまま家族のスマートフォンもみんなみおふぉんへ移動する計画です。
これで月に2台で1万1千円くらい払っていたスマートフォンの代金が、2台で月に5,700円くらいになります。
4.今度の課題
みおふぉんへ移動し、今後の計画なのですが
使っているスマホはいつか壊れるものです。
今後は、端末の確保の問題です。
iPhoneの場合、アップルストアからSIMフリーが販売されていますよね。
Androidの場合は、Nexusや今ならLGのSIMフリースマホが結構MVNO業者に活用出来るのも事実です。
あとドコモからLTEを使った通話サービス、VoLteという物への対応など、今後も日本通信はドコモに対し、MVNO業者にサービスを拡大提供するように、要望を出していくようです。
> 実はみおふぉん、てぐろぐにも発表されてる通りVoLteに対応しているそうです。
ドコモが開発した新サービスをMVNOへ展開すること。
MVNO回線を使った人を意識したシムフリー端末が増える事。
これを期待して、今回みおふぉんへ移動してみました。
かなり長くなってしまいましたが、スマートフォンはなんじゃろか?
スマートフォンはドコモやauにお任せ!と言うお客様は、今まで通り大手キャリアを利用すればいいのだと思います。
時々MVNO回線付き端末のレビューを見ていると、結局設定や申し込みで行き詰まっている人ばかりです。
MVNO回線を使いこなすには、ドコモやauにお任せしていたような人には使いこなせません。
スマホの設定も全て理解出来る、Webに書かれている用語も理解出来る、スマホ代を節約したい。そんな人に向く、サービスだと思いました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。
自分はスマホ代が半額以下になり、更にサブスマホ&Wi-Fiルーターも追加出来て、本当満足しております。
追記
今後端末の確保のためにこんなサイトを開設してみました。
シムフリー生活
http://simfree-life.info/
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