2024年7月7日掲載
2024年11月04日 (月) 07時00分 発行 第11409号
員弁川を横目に高速を駆け抜ける!東海環状自動車道開通前の下道からのレポート
アーカイブ 過去の情報ですご注意ください最終編集:2024年11月04日 07:05
筆者:かぴばら
先日、国土交通省中国地方整備局は、これから愛知県や岐阜県・三重県で開通を控える大型道路事業に向けて、特設サイトを開設しました。
今回注目するのは、中部地方の重要な道路のひとつである「東海環状自動車道」。
その中でも「大安IC」から「いなべIC」までの区間が2024年度に開通予定とのことで、さっそく下道から状況を見てきました。
皆さんは、三重県北勢地方の「員弁川」に沿って走る、三岐鉄道の三岐線と北勢線をご存知でしょうか? それぞれ員弁川の両岸に沿って走る、独特の雰囲気を持った鉄道路線です。
(三岐線)
三岐鉄道の三岐線は、もともとセメントや石灰石など貨物輸送を主目的に計画されており、富田駅から当時の国鉄・関ケ原駅までをつなぐ構想がありました。
しかし、現状では「西藤原駅」が終点となっています。
(西藤原駅)
計画された延伸が果たせず、残念ながらここで路線は途絶えています。
さっそく、その終点を見に行きましょう。
(西藤原駅から踏切へ)
踏切を一つ越え、反対方向を向くとU字にカーブした「引き上げ線」が目に入りますが、その先には「車止め」が見えます。
関ケ原まで延伸されていたらと思うと感慨深いものがありますね。
さて、時代はトラック輸送が主流となり、そのトラック輸送を支える高速道路も整備が進んでいます。
無事に次のステージへ進むのでしょうか?
(東海環状自動車道の大安ICからいなべICの地図)
今回開通するのは、西藤原駅近くに設けられる「いなべIC」までの区間です。
まずは「大安IC」の様子を見てみましょう。
(終点の案内)
東海環状自動車道を走っていると、「大安IC」手前で終点の案内が見えてきます。
道沿いには目印のイオンも見え、いよいよ終点が近いと感じます。
(大安IC)
大安ICの先はまだ舗装が未完成で、工事関係者が活発に作業している様子です。
(目印のイオンが見えなくなった)
大安ICを降りると「員弁川堤防」に出ますが、三笠橋南詰交差点付近から見えていたイオンは、隙間からしか見えなくなります。
大安IC周辺は片側2車線で開通予定で、圧巻の橋脚と橋桁がそびえ立っています。
(員弁町上笠田付近)
その後、国道365号と県道140号の合流ポイントまでの区間では、員弁川沿いの堤防道路際に、壮大な道路が広がります。
(開通前の様子)
ここでは橋脚が部分的に見える風景が広がっています。
(電線の地中化工事)
途中では電線の地中化工事が進行中で、さらなる景観向上が期待されます。
(北勢町阿下喜区間)
阿下喜区間に入ると、直線が続く圧巻のコースが現れます。
この辺りでは国道306号と平行しており、2車線の国道と比較してもその規模の違いが印象的です。
(いなべIC)
そして、ついに「いなべIC」に到着。
今回の開通区間はここまでです。
この先は三岐線とは異なるルートで岐阜県方面へとつながっていく予定で、養老方面への接続により、産業エリアも拡大。
いなべ市の産業区間が高速道路網と一気に結ばれることで、さらなる経済発展が期待されます。
東海環状自動車道の全線開通が近づく中、地域の未来への期待がますます高まりますね。
今回注目するのは、中部地方の重要な道路のひとつである「東海環状自動車道」。
その中でも「大安IC」から「いなべIC」までの区間が2024年度に開通予定とのことで、さっそく下道から状況を見てきました。
目次
その前に、ちょっとした三岐鉄道の散策
皆さんは、三重県北勢地方の「員弁川」に沿って走る、三岐鉄道の三岐線と北勢線をご存知でしょうか? それぞれ員弁川の両岸に沿って走る、独特の雰囲気を持った鉄道路線です。
(三岐線)
三岐鉄道の三岐線は、もともとセメントや石灰石など貨物輸送を主目的に計画されており、富田駅から当時の国鉄・関ケ原駅までをつなぐ構想がありました。
しかし、現状では「西藤原駅」が終点となっています。
(西藤原駅)
計画された延伸が果たせず、残念ながらここで路線は途絶えています。
さっそく、その終点を見に行きましょう。
(西藤原駅から踏切へ)
踏切を一つ越え、反対方向を向くとU字にカーブした「引き上げ線」が目に入りますが、その先には「車止め」が見えます。
関ケ原まで延伸されていたらと思うと感慨深いものがありますね。
さて、時代はトラック輸送が主流となり、そのトラック輸送を支える高速道路も整備が進んでいます。
無事に次のステージへ進むのでしょうか?
2024年度の開通予定
(東海環状自動車道の大安ICからいなべICの地図)
今回開通するのは、西藤原駅近くに設けられる「いなべIC」までの区間です。
まずは「大安IC」の様子を見てみましょう。
大安ICの様子
(終点の案内)
東海環状自動車道を走っていると、「大安IC」手前で終点の案内が見えてきます。
道沿いには目印のイオンも見え、いよいよ終点が近いと感じます。
(大安IC)
大安ICの先はまだ舗装が未完成で、工事関係者が活発に作業している様子です。
(目印のイオンが見えなくなった)
大安ICを降りると「員弁川堤防」に出ますが、三笠橋南詰交差点付近から見えていたイオンは、隙間からしか見えなくなります。
大安IC周辺は片側2車線で開通予定で、圧巻の橋脚と橋桁がそびえ立っています。
員弁川に沿って
(員弁町上笠田付近)
その後、国道365号と県道140号の合流ポイントまでの区間では、員弁川沿いの堤防道路際に、壮大な道路が広がります。
(開通前の様子)
ここでは橋脚が部分的に見える風景が広がっています。
(電線の地中化工事)
途中では電線の地中化工事が進行中で、さらなる景観向上が期待されます。
いなべIC付近
(北勢町阿下喜区間)
阿下喜区間に入ると、直線が続く圧巻のコースが現れます。
この辺りでは国道306号と平行しており、2車線の国道と比較してもその規模の違いが印象的です。
(いなべIC)
そして、ついに「いなべIC」に到着。
今回の開通区間はここまでです。
この先は三岐線とは異なるルートで岐阜県方面へとつながっていく予定で、養老方面への接続により、産業エリアも拡大。
いなべ市の産業区間が高速道路網と一気に結ばれることで、さらなる経済発展が期待されます。
東海環状自動車道の全線開通が近づく中、地域の未来への期待がますます高まりますね。
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