2024年9月30日掲載
2024年07月14日 (日) 07時00分 発行 第11238号
【特集】イオンモール土岐の映画館はミニシネコン!現在の映画が抱えている問題
版次最終編集:2024年07月14日 07:12
筆者:かぴばら
2024年6月24日、イオングループの商業施設を運営しているイオンモール(株)さんから、東濃エリア初となるイオンモール土岐にシネマコンプレックス誕生ということでプレスリリースが出ました。
筆者としてはシネコン=10から16スクリーン程度を想像していたので、広々した区画を使うのかと思っていました。しかし、実際は…。
(イオンモール土岐)
プレスリリースの中核は、このメッセージに含まれています。
ここでのプレスリリースの内容を読み解くと、「コンパクト型のシネマコンプレックスを導入します。」ということですね。
ここで一昔前の映画館といえば、どんなものを想像されます?そもそもシネマコンプレックスというのは、イオンモールさんの今回のプレスリリースでは「5スクリーン以上ある映画館です」とのことです。
ということで、5スクリーン未満の映画館といえば、実は多治見シネマがあります。残念ながら最大でも、5スクリーン未満ということです。
筆者の生まれ育った街でも、今のシネコンとは違う。
いわゆる、東宝・東京宝塚・日本・大阪などの劇場とつく映画館が、ある程度地域に固まりつつも別々の建物で映画を上映していました。
筆者が初めて見た映画は、南極物語です。今では想像できない簡素な作りの建物に、カーテンで仕切りがあるだけというのが、本当に昔の映画館です。
イオンモール土岐が開業してすぐに、イオンモールとなみに、映画館ができる計画発表されました。
(イオンシネマとなみ)
イオンシネマとなみのスクリーン数は、6スクリーンとなり、流行りの演出効果のある映画館になっているそうです。
筆者はシネコン全盛期と言われた時代に、定期的に映画を見に行くのが趣味で、深夜などの1,000円の時を狙って行っていました。
今は…。
実は…。
Netflix派になりました。
ここで、過去の映画館の数、興行収入、1年間の映画上映数を折れ線グラフにしてみました。
データは一般社団法人日本映画製作者連盟のウェブサイト(eiren.org)から引用しています。
(映画館と映画の折れ線グラフ)
その結果、映画館の数は減っていますが、2000年を超えると、シネコンの普及により、また映画館の数が上昇しています。
そして、1年間の上映映画数も右肩上がりなのがわかります。
しかし、これでは分かりづらいので、2000年のシネコン時代だけで、利益的な折れ線グラフを作りました。
(映画1本あたりの収入)
棒グラフは映画館の数
折れ線グラフは映画1本あたりの興行収入です。
実は2000年のシネコン全盛期には、はやり・話題の映画があって映画を盛り上げたのは事実ですが、近年は映画1本あたりの興行収入が減っているのがわかります。
大量のスクリーンを作っても赤字になるのが、今のシネコンなのです。
この問題は映画の上映数が年々増えていることも理由になります。
そして、1映画あたりで、ブーム・社会現象といえる映画ができづらい問題も発生しています。
映画の本数が増えているのは、低予算の映画が作りやすいカメラや編集機材の充実があげられますが、映画館の経営を考えた時、スクリーン数はそんなに要らないのです。
イオンモールとなみの6スクリーンの上映プログラムを確認すると、1つのスクリーンが同じ映画を1日繰り返し上映しているのではないのです。
いくつもの映画を1つのスクリーンで上映し、映画1本あたりの1日の上映回数が少ないことが伺えます。
時代は1本で大量のお客さんを呼び込んでくれる映画が減ったことが、今の映画館の経営に変化を与えています。
(イオンモール土岐の映画館の場所)
筆者も映画にハマっていた時は、とにかく「全米が泣いた」「全米No.1」などの定番キャッチコピーの映画も見たけど…。
もっと日本ではあまりかまってもらえない映画も見ていました。
イオンモール土岐も、映画の量産時代に対応するため、低スクリーン数のミニシネコンを導入する予定です。
これにより、今の大量の低予算映画を効率的に上映し、持続可能な経営を目指していると考えられます。
スクリーン数が少ないのは事実ですが、連日満席になるような、日本国民が集う映画が減っていることがわかります。
もちろんそういう映画が誕生しても、ミニシネコンは複数のスクリーンで上映すればいいだけですからね。
現在、イオンシネマ土岐が誕生する区画は、イオンモール土岐のスポーツオーソリティさんの跡地です。
スポーツオーソリティさんは、6月30日で完全閉店となります。
スポーツオーソリティはイオングループなのですね。確実にイオンシネマに譲る、イオンモールという商業施設の経営的な変更なのだと思われます。
ここからは宣伝ととらわれるかもしれませんが、
イオンシネマの場合、イオンカードの中にある、ミニオンの絵柄があるイオンカードであれば、「イオンシネマが1,000円(税込)」という特典があります。
実は筆者もミニオンイオンカードを持っています。
最近はご無沙汰ですが、映画ファンですからね。
また、イオンの株主であるイオンオーナーズカードを持っている場合、いつでも1,000円で鑑賞ができます。
(実は少し前まで、さらにポップコーンドリンクがついていました)
映画館の経営も作品次第のところがあるので、これもまた時代のタイミングなのでしょうね。
地図:→イオンモール土岐の地図 (GoogleMAPS)
経度緯度:
世界測地系 北緯:35.20.48.1 東経:137.09.18.1
日本測地系(カーナビ) 北緯:35.20.36.5 東経:137.09.28.8
マップコード:98 333 208*18
筆者としてはシネコン=10から16スクリーン程度を想像していたので、広々した区画を使うのかと思っていました。しかし、実際は…。
目次
イオンモールの発表を再確認
(イオンモール土岐)
プレスリリースの中核は、このメッセージに含まれています。
当モールは、2022年10月に開業以降、岐阜県内をはじめ、多くのお客さまにご愛顧いただいております。
この度、お客さまからの熱いご要望にお応えし、1Fに最新の映像技術と音響設備を兼ね備えたコンパクト型のシネマコンプレックスを導入します。
これにより、エリア最大級のエンターテインメントモールとして、地域のさらなるにぎわいを創出してまいります。
ここでのプレスリリースの内容を読み解くと、「コンパクト型のシネマコンプレックスを導入します。」ということですね。
シネマコンプレックスとは?
ここで一昔前の映画館といえば、どんなものを想像されます?そもそもシネマコンプレックスというのは、イオンモールさんの今回のプレスリリースでは「5スクリーン以上ある映画館です」とのことです。
ということで、5スクリーン未満の映画館といえば、実は多治見シネマがあります。残念ながら最大でも、5スクリーン未満ということです。
筆者の生まれ育った街でも、今のシネコンとは違う。
いわゆる、東宝・東京宝塚・日本・大阪などの劇場とつく映画館が、ある程度地域に固まりつつも別々の建物で映画を上映していました。
筆者が初めて見た映画は、南極物語です。今では想像できない簡素な作りの建物に、カーテンで仕切りがあるだけというのが、本当に昔の映画館です。
イオンモールとなみの映画館
イオンモール土岐が開業してすぐに、イオンモールとなみに、映画館ができる計画発表されました。
(イオンシネマとなみ)
イオンシネマとなみのスクリーン数は、6スクリーンとなり、流行りの演出効果のある映画館になっているそうです。
筆者はシネコン全盛期と言われた時代に、定期的に映画を見に行くのが趣味で、深夜などの1,000円の時を狙って行っていました。
今は…。
実は…。
Netflix派になりました。
映画業界は苦戦しているのか?
ここで、過去の映画館の数、興行収入、1年間の映画上映数を折れ線グラフにしてみました。
データは一般社団法人日本映画製作者連盟のウェブサイト(eiren.org)から引用しています。
(映画館と映画の折れ線グラフ)
その結果、映画館の数は減っていますが、2000年を超えると、シネコンの普及により、また映画館の数が上昇しています。
そして、1年間の上映映画数も右肩上がりなのがわかります。
しかし、これでは分かりづらいので、2000年のシネコン時代だけで、利益的な折れ線グラフを作りました。
(映画1本あたりの収入)
棒グラフは映画館の数
折れ線グラフは映画1本あたりの興行収入です。
実は2000年のシネコン全盛期には、はやり・話題の映画があって映画を盛り上げたのは事実ですが、近年は映画1本あたりの興行収入が減っているのがわかります。
大量のスクリーンを作っても赤字になるのが、今のシネコンなのです。
映画の量産
この問題は映画の上映数が年々増えていることも理由になります。
そして、1映画あたりで、ブーム・社会現象といえる映画ができづらい問題も発生しています。
映画の本数が増えているのは、低予算の映画が作りやすいカメラや編集機材の充実があげられますが、映画館の経営を考えた時、スクリーン数はそんなに要らないのです。
イオンモールとなみの6スクリーンの上映プログラムを確認すると、1つのスクリーンが同じ映画を1日繰り返し上映しているのではないのです。
いくつもの映画を1つのスクリーンで上映し、映画1本あたりの1日の上映回数が少ないことが伺えます。
時代は1本で大量のお客さんを呼び込んでくれる映画が減ったことが、今の映画館の経営に変化を与えています。
イオンモール土岐の映画館
(イオンモール土岐の映画館の場所)
筆者も映画にハマっていた時は、とにかく「全米が泣いた」「全米No.1」などの定番キャッチコピーの映画も見たけど…。
もっと日本ではあまりかまってもらえない映画も見ていました。
イオンモール土岐も、映画の量産時代に対応するため、低スクリーン数のミニシネコンを導入する予定です。
これにより、今の大量の低予算映画を効率的に上映し、持続可能な経営を目指していると考えられます。
スクリーン数が少ないのは事実ですが、連日満席になるような、日本国民が集う映画が減っていることがわかります。
もちろんそういう映画が誕生しても、ミニシネコンは複数のスクリーンで上映すればいいだけですからね。
待望の映画館は春です
現在、イオンシネマ土岐が誕生する区画は、イオンモール土岐のスポーツオーソリティさんの跡地です。
スポーツオーソリティさんは、6月30日で完全閉店となります。
スポーツオーソリティはイオングループなのですね。確実にイオンシネマに譲る、イオンモールという商業施設の経営的な変更なのだと思われます。
ここからは宣伝ととらわれるかもしれませんが、
イオンシネマの場合、イオンカードの中にある、ミニオンの絵柄があるイオンカードであれば、「イオンシネマが1,000円(税込)」という特典があります。
実は筆者もミニオンイオンカードを持っています。
最近はご無沙汰ですが、映画ファンですからね。
また、イオンの株主であるイオンオーナーズカードを持っている場合、いつでも1,000円で鑑賞ができます。
(実は少し前まで、さらにポップコーンドリンクがついていました)
映画館の経営も作品次第のところがあるので、これもまた時代のタイミングなのでしょうね。
イオンモール土岐
住所: 岐阜県土岐市土岐津町土岐口1372番地の1地図:→イオンモール土岐の地図 (GoogleMAPS)
経度緯度:
世界測地系 北緯:35.20.48.1 東経:137.09.18.1
日本測地系(カーナビ) 北緯:35.20.36.5 東経:137.09.28.8
マップコード:98 333 208*18
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