一つの時代のでしょうかね。ヤオセイ垂井店閉店セール行ってきました

自分が小さい頃、岐阜県西濃地方のスーパーマーケットと言えば、トミダヤ・川口屋・ヤオセイと言う３大スーパーがしのぎを削っていたのを覚えています。

トミダヤさんや川口屋さんに比べ、ヤオセイさんはそんなに大きくなく、さらに百貨店発祥のヤナゲンさんも、スーパーマーケットを展開したり、今では聞き慣れないお店ばかりだったのですよね。




(ヤオセイ垂井店)

岐阜県西濃地方のスーパーは、拡大の仕方が地域内に集中していたのが、ネックだったのですかね。

だんだんバローさんやイオングループの店舗なども出店してきてしまい、新しい・綺麗・お客様満足度を鍛えたスーパーがどんどん拡大してきたのですよね。


昔は自動車で買い物に行くなんて、リッチな方々だけでしたから、自転車に乗ってお買い物に行くと言う、となりのトトロのような世界だったので、自転車で３０分かけてお買い物に行く。

さらに嬉しい事に粗品などで、バケツをもらうと言う昭和時代たっぷりの光景が、スーパーマーケットの特徴でした。





(ヤオセイ垂井店の閉店のチラシ)

ヤオセイさんも、もう言っても良いですよね？

一時期は、別のスーパーさんになると言う噂が流れたり、流れなかったり…。
　　でも、頑張って営業を続けられていたのですよね。



今回垂井店の閉店により、関ヶ原店と滋賀県の旧山東町の山東店だけが営業を続ける事になるそうです。

関ヶ原店も山東店もどちらのお店も、まだ比較的新しい方ですし、お店を止めちゃうと、困っちゃう人が多そうです。





(ヤオセイ垂井店の購入品)

もうヤオセイのお総菜も食べられなくなるのか…。と思っちゃうと寂しいなぁと感じながらも、お総菜買わせて頂きました。


ヤオセイ垂井店さんは１２月２３日日曜日をもって、完全閉店となります。
中川店、長松店も閉店後はすっかり更地になり、宅地などになっているようです。




サービス系の会社の株主総会に参加していると、だいたい株主さんからの質疑には「他社は○○のようなサービスをやっているけど、御社はやらないの？」と言うサービス拡大を促す質問が出てきます。

確かにお客さんとして、他社でやっている嬉しいサービスが、別のライバルさんも初めてくれると、嬉しいと思うかも知れません。

でも…。

他社がやっているからうちもやると言う流れには、あまり共感が出来なかったのですよね。


例えばクレジットカードに対応しないのは何故？と言う流れです。

カード決済も、コストが掛かり、毎月のランニングコストが一定ならまだしも、販売価格に応じて手数料が掛かるのが、薄利の商売には不向きなんですよね。


以前バローさんの株主総会に行った時、同じような質問があり、社長さんが上手い回答の仕方をしていて、自分なりの言い方に直すと「サービスと言うのは、非常に恐い所があって、他社がやっているから、うちもやると言うサービス合戦をしていくと、商売本来の方向性を見失う可能生があり、こちらでは我々のやり方でやっていきたい」と言う説明を、非常に上手に説明されていました。


ちなみにカード決済に対応している店舗が、独自のクレジットカードを発行しているのは、カード手数料を少しでも抑えるための措置なのですよね。

大きな店舗には、独自カードを発行することで、会員様も増えてくれますけど、小さいスーパーでは、そういう方法が効かないのです。



結果として、時代の流れと言うのは、こういうサービスの連鎖で受け繋ぐか、お客様満足度の向上や維持が出来ないと、お客様が離れていってしまうのかな？と思ったり…。


昔、商売は信頼だと何度も言われたことがあるのですが、これも今の時代、大手さんが悩ませている問題であって、もし本体が崩れると、道連れになるだけであって、今の時代に必要なのは、BtoB でも BtoCでも、「Win Winの関係」なのかな？とも思っています。

上手く説明が出来ているか分かりませんが、自分も上手く言葉に出来ないのですよね。


これからの時代、ますます工場が海外に流出してしまい、第3次産業が拡大すると言われています。




一つの時代を築いていたヤオセイ垂井店さんの閉店を惜しみつつ、お疲れ様でしたと言う日記だったのでした。

小さい頃からの思い出が詰まったお店、見に行ってきました。